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刺繍

刺繍ツールは、糸の方向を指定しながらサテンタタミランニングなどの刺繍表現を作成できる機能です。RGBカラー画像のみ対応しています。


刺繍に関するツールとパネル

刺繍関連ツールを使用すると、サテン、タタミ、ランニングなどの刺繍表現を作成できます。
「刺繍方向線ツール」を選択すると、ツールオプションバーが表示されます。


名称機能
刺繍方向線ツールサテンやタタミの刺繍を作成します。
縮小( [ )拡大( ] )
曲線使用時に直線で結ぶ:Ctrl +(Mac:⌘)クリック
角度を45度単位に固定:Shift + ドラッグ
刺繍ランニングツールランニング(線状の)刺繍を作成します。
刺繍塗りつぶしツール選択範囲内を一方向のタタミ/サテンで塗りつぶします。
刺繍選択ツール作成済みの刺繍パーツをクリックすることで、再編集が可能です。
刺繍オブジェクト選択の切り替え:Ctrl + Alt(Mac: ⌘ + option)+ クリック
方向線や点の追加:Shift(Mac:shift)+ クリック 
方向線や点の削除:Alt(Mac:option)+ クリック
刺繍フレームカラー刺繍作成時のフレームカラーを11色から選択します。
光源設定光の当たる角度、光源効果、陰影効果を設定します。
糸設定糸の太さや密度、起毛設定をします。
▼メニュー読み込み:読み込んだ刺繍に対して再編集が可能です。
管理:刺繍パーツの名称と上下の順番を変更します。
削除:刺繍パーツを削除します。


各ツールの操作方法

刺繍方向線ツール(サテン/タタミの作成)

  1. 刺繍方向線ツールを選択します。
  2. クリックしながら、刺繍の中心となる曲線(または直線)を作成します。
フレーム作成中の操作

ツールオプションバーの曲線の ☑ を外すと、直線になります。
・幅の調整:縮小( [ )拡大( ] )
・曲線使用時に直線で結ぶ:Ctrl(Mac:⌘)+ クリック
・角度を45度単位に固定:Shift + ドラッグ
・戻る:Delete または backspace(Mac:delete)
・キャンセル:Esc(Mac:esc)

  1. 中心線の最後にダブルクリックすると、作成した中心線に対して垂直方向に刺繍が作成されます。

始点と終点を重ねてクリックすると結合します。

  1. 作成されたフレームの調整を行います。
  2. 「○」ボタンで確定します。
フレームの調整方法
フレームの調整

フレーム全体を移動:中心線をドラッグ
回転:フレームの外側をドラッグ
方向線やポイントの移動:方向線やそれらをつなぐポイントをドラッグ
方向線の追加:線上で Shift + クリック
方向線を削除:線上で Alt(Mac:option)+ クリック
フレーム線の同比率での移動:Ctrl(Mac:⌘)+ ドラッグ
種類:サテン/サテン分割、タタミを選択


刺繍ランニングツール(ランニング刺繍の作成)

  1. 刺繍ランニングツールを選択し、クリックしながら刺繍のラインを作成します。
ライン作成中の操作

・オプションバーの「曲線」の ☑ を外すと、直線になります。
・曲線使用時に直線で結ぶ:Ctrl(Mac:⌘)+ クリック
・角度を45度単位に固定:Shift + ドラッグ
・戻る:Delete または backspace(Mac:delete)
・キャンセル:Esc(Mac:esc)

  1. 最後にダブルクリックすると、ラインに沿って刺繍が作成されます。
  2. オプションバーで「長さ/間隔」の数値を設定します。
  3. 作成されたランニングラインの調整を行います。
  4. 「○」ボタンで確定します。
ランニングの調整方法
ランニングの調整

・ランニングライン全体を移動:中心線をドラッグ
・回転:ランニングラインの外側をドラッグ
・ポイントの移動:ポイントをドラッグ
・ポイントの追加:ランニングライン上で Shift + クリック
・ポイントの削除:ランニングライン上のポイントで Alt(Mac:option)+ クリック


刺繍塗りつぶしツール(一方向タタミ/サテンの作成)

  1. 塗りつぶしたい範囲の選択範囲を作成します。
  1. 刺繍塗りつぶしツールを選択し、刺繍方向にドラッグします。
    (一方向のタタミまたはサテンで表現されます)
  2. 「○」ボタンで確定します。
塗りつぶし作成中の操作

・角度を45度単位に固定:Shift + ドラッグ
・放射状:刺繍の向きが放射状に作成されます。
・対応:選択範囲は複数に分かれていても塗りつぶし可能です。
・角度:塗りつぶし後も角度を調整できます。


詳細設定

光源設定

ツールオプションバーの「光源設定」ボタンをクリックし、、以下の項目を設定します。

  • 光源角度
  • 光源効果(弱・中・強)
  • 陰影効果(弱・中・強)


糸設定(糸幅・密度・起毛)

ツールオプションバーの「糸設定」ボタンをクリックし、以下の項目を設定します。

  • 糸幅
    幅(~2.00mm)の数値を入力します。
    • 最小糸幅の例:
      200ppi:0.13mm〜
      300ppi:0.08mm〜
  • 密度
    密度(~2.00mm)の数値を入力します。
    • 最小密度の例:
      200ppi:0.13mm〜
      300ppi:0.08mm〜
  • 起毛
    「起毛」に☑ を入れ、以下の項目を設定します。起毛表現
    • 密度(起毛発生率1~10)
    • 長さ(0~5mm)
    • ぼかし(強さ 0~5) 


刺繍レイヤーの管理・編集

読み込み(再編集)

  1. ツールオプションバーの 「▼(メニュー)」ボタンをクリックし「読み込み」を選択します。

    刺繍の色別に選択範囲および刺繍の読み込みが可能です。
  1. 編集したい刺繍色を選択し「読み込む」ボタンをクリックすると、刺繍フレームが表示され再編集できます。


管理/削除

管理
  1. ツールオプションバーの「▼(メニュー)」ボタンをクリックし「管理」を選択します。
  2. 名前の変更や、階層の順番を ↑/↓ ボタンで変更します。
削除
  1. ツールオプションバーの「▼(メニュー)」ボタンをクリックし「削除」を選択します。
  2. 削除するパーツの名前を選択し「削除」ボタンをクリックします。

刺繍レイヤーのラスタライズ

  1. 刺繍レイヤーを選択し、コンテキストメニュー(右クリック)またはレイヤーメニュー>新規レイヤーにラスタライズ を選択します。
  2. ラスタライズされたイメージレイヤーが作成されます。
ラスタライズとは

特殊な画像やテキストなどのデータをビットマップ(ドット)化することです。


下絵を元にした刺繍作成手順

各ツールを使用して、下絵を元に刺繍を作成します。
詳しくは、刺繍ツールオプションバー を参照してください。

1. 下絵を準備する

刺繍モチーフの下絵を開きます。

RGBカラーに対応しています。
(インデックスカラーの場合は、イメージ>RGB カラーに変換>カラーモードのみ で変換してください)

2. 刺繍ツールで表現する

刺繍塗りつぶしツールの表現

  1. 選択範囲を作成し、描画色を設定します。

(例)赤の部分を自動選択ツールで選択し、描画色を赤に設定します。

  1. 刺繍塗りつぶしツールを選択し、ドラッグして刺繍(タタミなど)を作成します。
  2. 「○」ボタンで確定します。(刺繍レイヤーが追加されます)
  1. 下絵のレイヤーを選択します。
  2. 選択範囲を作成し、描画色を設定します。

(例)青の部分を自動選択ツールで選択し、描画色を青に設定します。

  1. 刺繍塗りつぶしツールを選択し、ドラッグして刺繍(タタミなど)を作成します。
  2. 「○」ボタンで確定します。(刺繍レイヤーが追加されます)

ランニングツールの表現

  1. 下絵のレイヤーを選択します。
  2. 選択範囲を作成し、描画色を設定します。

(例)黄色の部分を自動選択ツールで選択し、描画色を黄色に設定します。

  1. 刺繍ランニングツールを選択し、オプションバーで「カシミール」に☑を入れます。
  2. クリックしながらラインを作成し、最後にダブルクリックします。
  3. 「○」ボタンで確定します。(刺繍レイヤーが追加されます)

刺繍方向線ツールの表現

  1. 下絵のレイヤーを選択します。
  2. 選択範囲を作成し、描画色を設定します。

(例)緑の部分を自動選択ツールで選択し、描画色を緑に設定します。

  1. 刺繍方向線ツールを選択し、クリックしながら刺繍のフレームを作成し、最後にダブルクリックで確定します。
    ※縮小( [ )拡大( ] )
  2. 「○」ボタンで確定します。(刺繍レイヤーが追加されます)
  1. 続けて、刺繍方向線ツールでクリックしながら刺繍のフレームを作成し、最後にダブルクリックで確定します。(例:葉の部分)
  2. サテン分割をする場合は、オプションバーの「サテン分割」に ☑を入れます。
  3. 「○」ボタンで確定します。
  1. 同様にして、刺繍方向線ツールで冠、ロゴ部分の刺繍を作成します。
  1. 下絵のレイヤーを非表示にして、新しくレイヤーを追加して完成です。(例:黒ベタのレイヤーを作成)
    起毛表現(糸設定)で仕上がりを整えると効果的です。

同一レイヤーに刺繍を作成する場合

刺繍系ツールを使用すると、原則としてその都度新しい刺繍レイヤーが作成されます。
同一レイヤーに作成したい場合は、既存の刺繍レイヤーを選択し、カラーパネルの「+」ボタンをクリックして色を追加してから描画します。


刺繍の再編集

  1. 刺繍選択ツールを選択します。
  2. 刺繍パーツ上をクリックすることで、再編集が可能です。

    ※▼メニュー>読み込みした刺繍に対しても再編集が可能です。
  • 刺繍オブジェクト選択の切り替え:
    Ctrl + Alt(Mac:⌘ + option)+ クリック
  • 方向線や点の追加:Shift + クリック 
  • 方向線や点の削除:Alt(Mac:option)+ クリック

3. 配色の追加

配色パネルで配色を追加して編集することができます。

レイヤーやカラーテーブルを整えて、モジュール>配色作成 も利用できます。


4. 起毛表現(糸設定)

糸を起毛させるには、対象の刺繍レイヤーを選択し「糸設定」ボタンをクリックします。
起毛に ☑ を入れ「OK」をクリックします。
糸の太さも同様に調整します。

光源設定
糸設定(糸幅・密度・起毛)


動画で見る

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